今を生きる皆さんに僕が薦める本10選~前編~
皆さんこんにちは、はるきです。
今日の記事は、以前コメントいただいた、「今までやってきたことは何ですか?」という質問に対する返答として“僕がインプットしてきた中でおすすめする本”を取り上げてみました。
というのも、今までやってきたことという事例を羅列しても、果たして答えになるかわかりませんし、そこに僕の顔は見えないと思うので。。。
とりあえず、長々書いてしまうことが予想されるので、5冊を前後半で紹介したいと思います。
1、「なんとなく日本人」 小笠原泰(2006)PHP研究所
何ならこれは“現代における日本人の必読書”だと、僕は考えています。「日本人の掴みどころのない実態」というか「相対的に見た日本人の特質」というものが、小笠原先生の経験と分析に基づく視点から書かれています。本自体は2006年のものですが、約10年経過した現在の日本の状況をピタリとあてていたりします。(笑)日本でしか生活したことの無い方は、ご自身を“日本人たらしめている部分”を把握されていないと思います。この本は、“日本人が書く、日本人に向けた、日本人を相対化させる為のガイドブック”だと僕は思います。大した文量ではありませんが、文章が難しい!!論理的な思考が出来なければ、恐らく読めません。僕自身、「日本人が、日本語で理解できない本があるのか!」と思ったほどでした。しかし、読了前後で皆さんの思考は大きく変わると思います。ぜひ、一読ください、あなたが「日本人でありたい」のであれば。
なんとなく、日本人―世界に通用する強さの秘密 (PHP新書)
- 作者: 小笠原泰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/05
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2、「超AI時代の生存戦略~副題略~」 落合陽一(2017) 大和書房
僕は落合先生の本は全てお勧めしています、が今回はとりあえず一つ。あ、僕会ってお話しできたんですよ。(→へへ、いいでしょ笑)彼は、先日の情熱大陸でも取り上げられ、幅広い分野で活躍されることが多くなりもしかしたらすでに皆さんもご存知かもしれません。落合さんご自身は様々なことで活躍されていますが、根っこは「科学者」です。その先生が「これからの時代の生き方・マインドセット」を書いてくださっているのがこの本です。比較的入りやすい書き方をされている本だと思いますし(→易しいとは言ってない笑)、僕自身もそれなりに影響を受けている部分はあるので、ぜひ一度読むことをお勧めしています。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 大和書房
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3、「テクニウム」 ケヴィン・ケリー, 服部桂(2014)みすず書房
「テクノロジー」というものは、どうしたら“完璧”に定義できるのか?「道具」?「技術」?「機械」? 我々自身、はっきりとした「テクノロジーの全貌」とでもいうものが把握できていないし、そもそも把握できるのか? そういった「テクノロジー」というものに対する考察、人類とテクノロジーの進化の歴史も絡めて語り、そして彼は新たな用語としてテクノロジーを「テクニウム」という表現をしています。なかなか文量が多く、キツイものですが落合さんの考えのもとになっている部分もあり(→彼はケヴィンケリーと対談してます)、「テクノロジー」を語る上で欠かせない本になっていることは間違いないと思います。
4、〈インターネット〉の次に来るもの~副題略~ ケヴィン・ケリー, 服部桂(2016)NHK出版
こちらも先ほどと同様に、“ケヴィン・ケリー氏”の著作です。「テクニウム」が“テクノロジーの全貌”を考察する本だとするならば、こちらは“これからのテクノロジー”を考察する本、とでも言えますかね。タイトルにもありますが、インターネット、AI と言ったものの進化がこれから歩むであろう道のり、それに伴う人が受ける変化(良くも悪くも)といったものについて書かれています。各章のタイトルが彼の考える変化をそれぞれ表す“動詞”になっています。好みはありますが、先ほどのテクニウムほど広範囲には扱ってないため、僕はこちらの方が読みやすかったです。どちらからでも構いませんが、この2冊は僕は少なくともこれからの時代を生きる学生は、読んでほしいと思います。(→嘘、結局10冊全部勧めます笑)
5、「第四の革命~副題略~」 ルチアーノ・フロリディ, 他(2017)新曜社
これが最近読み終わった一冊で、以前の記事にも紹介した本ですね。今の世代は「第四の革命」に向かいつつある、と著者は言っています。この“革命”というのは、テクノロジー・学問等、“人間の生み出したもの”によってそれまでの“あたりまえだった人間存在の否定”が行われた、ということです。革命がおこる度に、人は“自身の意味を見出す”ため(→意味は見出すものだからね)に拠り所を転々としてきました。しかし、それもまた人の手によって否定されてしまってきている、という繰り返しの歴史なのです。最初のものだけ紹介すると、一回目の革命は「コペルニクスの地動説」による、「絶対的な存在・神としての人間存在の否定」が行われました。これによって、地球、そしてそこに住む人間の神たる絶対性が覆されたのでした。こんなのが、2,3,4回と続いてきているというわけです。かなり新しい本ですし、相当読む価値のある本だと言えます。
長くなってしまいましたが、前編はこんなところです。
ぜひ、皆さん読んでみてください。
VALUもよろしくお願いいたします。
さあ、アップデートしようか。